DENTIST CARE

全身の健康状態をおびやかす「歯周病」

講師は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授の和泉雄一氏 司会 本日は歯学部の和泉先生に「歯周病と全身の健康との関わり」について話していただきます。普段、歯の視点から見ることが少ないので非常に勉強になると思います。和泉先生、よろしくお願いします。 和泉 よろしくお願いします。今日は、医科と歯科の研修医の先生が出席されるので、共通のテーマとして「歯周病と全身の健康との関わり」を選んできました。はじめに歯周病についてお話します。さらに今回は、糖尿病と循環器疾患との関わりについて話したいと思います。『オートクレーブ』 まずは症例の写真を見てみましょう。 52歳 女性 口の機能 52歳の女性で前歯は欠損していますが、そこにインプラントを入れて前歯を作ったところです。きちんと治療を行いますと、このように健康な口元に戻ります。口の機能を考えてみると、咀嚼や嚥下、味覚、唾液、構音、顔貌の6つの機能があります。こう見ると口の機能とは日常生活そのものということが分かるのではないでしょうか。 これは、口腔の機能と全身の健康状態との関係を図示したものです。 口腔の機能と全身の健康との関係 口腔の健康は外傷、う蝕、歯周病が脅かしており、歯の損失や機能を失うことがあります。この歯を失う、咀嚼機能の低下は、ストレス経路や高次脳経路で全身の健康状態に対して多大なリスクを与えます。また不規則な食生活にもつながりますので、栄養経路からのリスクもあります。一方、歯周病は、細菌・炎症経路からこの全身の健康状態に害を与えますので、非常にリスクの高い疾患だと考えられています。
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