時間も少なくなってきましたので
矯正治療前に歯肉が少ない(下がっている)患者さんの場合、そのまま治療をするとさらに下がります。
通常は健康な人でも下がりますので、治療前に十分説明をしてからの処置となりますが、そのそも治療前、病的に歯肉が下がっている場合はどうしようもありません。『マイクロスコープ』
正面からみると歯並びのガタガタに注目がいきますが、 下顎の犬歯の歯肉をみてみると
黒〇の部分に注目してください
このような状況の中、歯列矯正治療をおこなってしまうと大変なことになります。
ちなみに本症例は
かなりのガタガタです
上下共にそうとうなガタガタです
このように歯肉が下がっている場合、その原因が骨の吸収なら骨の移植を
歯肉が原因なら歯肉の移植をおこないます
場合によっては同時に移植をおこなう場合もございます
移植をおこなった後の写真です『歯科用超音波スケーラー』
正面からみてわかる人はわかると思います。
犬歯の部分が変化しているのがわかります
かなりしっかりした歯肉に変化したのが理解できると思います。
その上で歯列矯正治療を開始します
現在の状況です
初診時よりもだいぶならんできました
下のはならびもだいぶ改善してきました。
上のほうも初診時よりもかなり改善してきました。
さて、歯肉の状況はどうでしょうか?
何もしてなかった初診時と比較してみましょう
この状況で治療を開始していたら大変なことになっていたはずです
このように歯肉を移植して補強をおこなってからの歯列矯正治療だったのが、結果的に成功した理由です
紹介された医院も安心して治療を継続することができると思います。