「誰が治すの?」という病気
今日は、境界あいまいな病気について記事にさせていただきます。
あいまいというのは、診療科同士の話です。
症状のみの来院や、腫瘍などがその対象になります。
例えば嘔吐が出ているときに、『動物通販』
消化器科が「消化器には異常が認められなかった。」
と言ってしまったら、その他の科。つまりは内分泌科や泌尿器科・生殖器科など、その他の嘔吐を示すようなかを回らなくてはならないかもしれません。
殊更顕著になるのが腫瘍です。
腫瘍は体のどこにでもできます。
皮膚にも、眼にも、骨にも、肺にもできます。
多くのケースで、腫瘍科医はどこの腫瘍でも治療しますが、時に手を出すのが難しい場所に腫瘍ができてしまう事もあります。
関節付近の骨や、脳神経系、心臓付近や内部、神経叢の付近などです。
そういった場所の手術はその専門家がいますが、それらの専門家は腫瘍の専門家では無かったりもします。
腫瘍の専門家は練達した関節外科はできないし、関節外科医は腫瘍の正確な摘出に対して責任が持てない。『生物顕微鏡』
難しいですね。
各々の獣医師が総合診療をこなせることもさながら、得意分野が異なる獣医師同士のスムーズな連携が求められる場合もあるという事です。
また、診療科ってたくさんありますけど、それでも完全に病気を分類することは難しいという事です。